暗号通貨・仮想通貨の税金について
◆暗号通貨・仮想通貨の損益計算
●コインの交換は売却になる
■仮想通貨を交換した場合には、その時点で売却となります。
仮想通貨を海外に送金して、その仮想通貨によって他のコインを購入した場合には、他のコインを購入するために支払った仮想通貨は税務上その時点で売却をしたことになりますので、注意が必要です。
仮想通貨を送金 → 送金手数料は必要経費
仮想通貨を交換 → 税務上売却として扱う
仮想通貨を送金した場合には、その送金手数料は共通経費として必要経費に含めます。
例えば1.0BTCを1,000,000円(購入手数料は別に10,000円支払ったものとします。)で購入をして、別の取引所へ送金したとします。ここで支払った送金手数料は日本円で1,000円だったとします。
この場合、1.0BITの取得価額は1,000,000円+10,000円=1,010,000円となり、送金手数料1,000円は「共通経費」として別に必要経費に含める処理をします。
次に、送金したBITで他のアルトコインを購入します。
購入したアルトコインはXRPで、1XRPが0.00010219BITであるときに、2000XRPを購入し、その交換手数料が0.0001BITであったとします。
ここで、取り引きを整理しますと、
XRPの購入に必要なBITは、0.00010219BIT×2,000枚=0.20438BITと、交換手数料となる0.0001BITとなります。つまり、XRP2,000枚を取得するために使われたBITは0.20438BIT+0.0001BIT=0.20448BITとなります。
次に、XRPの購入枚数は2,000枚となりますので、ここでXRP2,000枚の円換算が必要となります。現在の日本の税制では、仮想通貨を使用した場合には、その使用によって取得をした物の「時価」をもって、その仮想通貨の売却価額とすることとなっています。ですので、実際にはこのXRP2,000枚の時価を円換算することが必要になります。ここで、購入時のその瞬間の円換算額を後になってから証明することは実務上とても難しいこととなりますので、実際には各通貨の円換算の終値(おわりね)を公表している取引所のデータを使用してその終値によって円換算を行います。
取引日のXRPの終値を調べて2,000枚に乗じます。XRPのこの日の終値が1枚122.49円だとした場合には、122.49円×2,000XRP=244,980円が円換算をした時価ということになります。この金額はこの取り引きによるBITの売却代金となり総収入金額としてカウントします。また同時にXRPの今回の取得価額となります。
●総収入金額
244,980円
●売却原価
1,010,000円×0.20448BIT/1BIT=206,524.8円→206,524円
●共通経費
1,000円
※損益計算(利益確定額)
244,980円−(206,524円+1,000円)=37,456円
●XRP2,000枚の今回の取得価額
244,980円
となります。
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